2022年に「伊藤知巳写真賞」を受賞した安来市の写真家・なかにしみづほさん(42)の個展が安来市安来町、和鋼博物館の市民ギャラリーで開かれている。2人の子どもの生活の一場面を写した作品が来場者の目を引く。
なかにしさんは鳥取県湯梨浜町出身。展示する受賞作の組み写真「デュエット」は、次男が生まれた瞬間から長男と過ごした6年間の軌跡を30点の写真にまとめた。
「第2子誕生のとき」は生まれてきたばかりの次男と大喜びする夫を分娩(ぶんべん)台から撮影した。毛布を背に羽織って飛ぶ「モモンガになる練習」や、2人がおでこを付けた「にらめっこ大会」といった兄弟の日常を捉えた作品が並ぶ。2人の背が伸びて次第に大人びた顔になる成長の様子もうかがえる。
なかにしさんは「自分の家族に置き換えながら見てもらえればうれしい」と話した。
16日まで。休館日は水曜日。
(狩野樹理)