「前おきは省きます/私は一無政府主義者です/私はあなたをその最高の責任者として 今回大杉栄を拘禁された不法について、その理由を糺(ただ)したいと思いました」

 こんな書き出しの伊藤野枝から時の内務大臣後藤新平に宛てた1918(大正7)年3月9日付書簡が...