海岸の岩場や原野の道を走るイベント「ゆのつトレイルランニング」がこのほど、大田市温泉津町温泉津であった。島根県の内外から集まった334人が、普段は走ることがない自然のコースを満喫した。
未舗装の場所や小道を走るのが醍醐味(だいごみ)で、コースは温泉津総合運動場を起点にした1周2・7キロ。このうち約1キロが海岸の岩場や崖縁を走る。2周と4周を走るソロ部門、複数人で10周するリレー部門があり、4回目の今年は3割が県外からの参加となった。
大会は前日の雨や強風で、岩場はぬれ、小道はぬかるんで落ち葉が重なる荒れた条件下でスタート。選手は転倒しないよう慎重に足を運びつつ、海岸線を軽快に疾走した。リレー部門は全員でゴールテープを切るチームもあり、厳しくも美しいコースを走りきって充実感を漂わせた。
初参加した島根大4年の井田敦大さん(22)は「海岸がきれいで、自然を感じながら走れた」と話した。
トレイルは「小道」「追跡する」の意味で、原野などの未舗装の道を歩くことで自然を楽しむ体験活動として人気を集めている。
(勝部浩文)