忘れられない故人に送る「天国への手紙」のおたき上げが16日、松江市東出雲町揖屋の黄泉(よもつ)比良坂(ひらさか)であった。古事記で現世と死者の世界の境界と伝わる場所に県内外から約200人が集まり、1年間で集まった1万2200通を火にくべた。
東出雲ライオンズクラブ(福田克己会長)が2017年から開き、今年で8回目。昨秋、NHKのドキュメンタリー番組で取り上げられたこともあり、手紙は例年の6倍以上の数が届き、おたき上げする場所を2カ所に増やした。

催しで本人の了解を得て代読された手紙には、長年連れ添った夫に「結婚以来、2カ月も会えないのは初めてだね」と記され、...