鳥取県南部町は9日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場で、130人分の個人情報を記載した名簿1枚を紛失したと発表した。接種券の返却時に他の資料に交ざって住民に渡したのが原因で、既に回収した。

 名簿はA4判で、住所、氏名、年齢、電話番号、接種回数などが書かれており、町は該当者におわびの文書を送った。

 町健康福祉課によると3日午前、接種会場の西伯病院で、現場職員から接種券の返却確認に必要な名簿4枚のうち、1枚がないとの報告があった。

 町は接種者に渡した、次回の予診票などに紛れ込んだ可能性があると判断。

 接種者120人を対象に電話連絡と個別訪問し、7日に見つけだした。

 今後、紙の名簿は使わずパソコンで管理して再発防止する考えで、糸田由起課長は「大切な個人情報が流失し、申し訳ない」と陳謝した。   (柴田広大)