松江市浜乃木8丁目、松江商業高校の生徒がこのほど、同市東茶町の宍道湖の船泊まりで水草などを刈る探究授業に参加し、宍道湖の環境を学んだ。
授業はNPO法人自然再生センターが宍道湖などの水質や環境を考えてもらおうと、市内の高校生などを招いて実施している。
3年生9人が参加し、竹を使って水中の水草を刈り取ったり、打ち上げられた水草を手で取り除いたりした。水草は畑にまいてサツマイモを育てる。
宍道湖では約20年前から水草が増えてきたという。島根大の国井秀伸名誉教授は「水草が腐ると水質が悪化し、シジミなどがへい死してしまう」と説明した。生徒はテナガエビやシモフリシマハゼなど宍道湖の生き物に触ったり見たりして宍道湖の環境を学んだ。
松江商高3年、難波もも香さん(17)は「水草が重く大変だったが、環境のためにと頑張れた」と話した。(林李奈)