日本には3万5千以上の川が流れ、水害のリスクが高い。近年は大雨の発生頻度が高まり、洪水も毎年のように起きている。命を守るためには河川氾濫に関する防災情報を入手し、早めに避難することが必要だが、土砂災害などと比べて認知度は低い。災害事例を振り返り、情報の種類を整理した。
大雨発生増 高まる洪水リスク
「午後9時50分ごろ、氾濫危険水位に到達しました」。西日本豪雨のさなかの2018年7月6日夜、国土交通省岡山河川事務所と岡山地方気象台が共同で小田川に発表した「指定河川洪水予報」の「氾濫危険情報」だ。約2時間後の7...