3、4の両日に開かれる松江水郷祭花火大会で、主催する推進会議(会長・田部長右衛門松江商工会議所会頭)が開催直前になって最安の2千円席を売り出したことについて、松江市の上定昭仁市長が1日の記者会見で、「国土交通省や警察と協議する必要があり、結果的に(発売が)遅くなった」と釈明。2025年は全体の料金設定や有料観覧席の設置場所を再検討する考えを示した。
23年の1人当たりの最低価格が5500円で、市民の間から高額との指摘を受け、推進会議は24年は2500円に設定し、5月7日に販売を開始した。
その後、開催1週間前の7月29日になって立ち見席を最安の2千円で発売。市民の一部から疑問の声が上がっている。
売り上げ状況は「増えているといえるが、まだ分析できていない」として、終了後に前売り券の販売状況を確認し、25年の料金設定や座席の場所を推進会議で検討する考えを示した。
市は長年、花火大会の実施主体に1700万円の補助金を出している。推進会議は補助金と地元企業や住民からの募金で運営してきたが、募金の減少で継続が危ぶまれたことから、14年に有料観覧席200席を設置。22年は2635席、23年は2万6千席とし、24年は2万5千席にした。(堀尾珠里花)