往年の名画を取り上げる大田名画シアターが17日、大田市大田町の大田市民会館で映画「幻の光」を特別上映する。一人の女性の喪失と再生の物語で能登半島の雄大な自然が舞台。収益の一部を能登半島地震で被災した石川県輪島市への支援に充てる。
宮本輝さんの芥川賞受賞作が原作で、是枝裕和監督の長編映画デビュー作。1995年に公開され、ベネチア国際映画祭の一部門・金のオゼッラ賞で、撮影賞を受賞した。主演の江角マキコさんに加え、浅野忠信さんらが出演している。
今年元旦の能登半島地震を受け、当時の撮影関係者が被災地の復興支援にと、最新技術を駆使したデジタルリマスター版で復活させた。8月から全国各地での再上映を始めた。
大田市民会館では午後2時と同6時半に2回上映する。料金は一般前売り千円(当日1300円)、小中高校生当日500円、シニア当日千円。問い合わせは大田名画シアター事務局の大田市文化協会、電話0854(82)5539。