ペットの犬と宿泊できる客室。愛犬家の利用を促す=松江市玉湯町湯町、玉造国際ホテル
ペットの犬と宿泊できる客室。愛犬家の利用を促す=松江市玉湯町湯町、玉造国際ホテル

 長楽園グループ(松江市玉湯町玉造)の(株)玉造国際ホテル(玉湯町湯町、長谷川浩司社長)が、ペットの犬と宿泊できる客室を3室設けた。展開しているドッグランやドッグカフェに続く愛犬家をターゲットにした事業で、新型コロナウイルス禍の収束を見据え、宿泊利用につなげる。

 ホテルは2019年からドッグランやドッグカフェなどの事業を展開。利用者から宿泊についての問い合わせが増えたため、受け入れ態勢を整えた。

 既存の和室3部屋をペットルームとして改修。犬が歩きやすいよう、室内を畳から、滑りにくい材質で防水などの表面加工も施したフローリングに変えた。ベッドの横にケージを設置し、ペットシートやえさ入れなど備品も充実させた。入り口付近には柵を設け、犬が外に出るのを防ぎながら自由に室内で遊べるようにした。

 3月下旬にオープン。コロナ軽症者向けの県の借り上げで5月上旬に中断していた宿泊受け付けを7月17日に再開し、8月末までの予約は現在48組と好調だ。オープン後1カ月間の稼働率は67%で、年間稼働率80%を目指す。森広学総支配人(51)は「ペットも家族の一員。これまで利用していなかったお客さまにもたくさん来ていただきたい」と話した。

 ペットルームは2人利用時で1人当たり1泊2食付1万5400円(税込み)~。2匹目はプラス3300円となる。ペットは客室までケージに入れて移動できる大きさに限る。猫は受け入れ不可。