【大田】東京五輪の開幕が間近に迫る中、大田市三瓶町志学の志学小学校で13日、島根県内の聖火リレーで実際に使われたトーチを手に体育館内を走る体験会があり、児童と近くの志学保育園の園児が聖火ランナーの気分を味わった。
5月の聖火リレーでランナーを務めた松江市浜乃木6丁目の薬剤師、安達和弘さん(35)が企画。志学小児童に昨年、地域医療に関する講義を行ったことが縁になった。
参加した児童と園児計22人はユニホーム姿の安達さんから長さ71センチ、重さ1・2キロのトーチを順番に受け取り、館内を走った。両手で慎重に抱える子どもがいる一方、片手でトーチを持ち、もう片手を周囲に振って笑顔でランナー気分を満喫する子どももいた。
志学小6年の和田あやねさん(11)は「トーチは重かった。記念になった」と話し、安達さんは「あれだけ笑顔になってもらうと自分の方がうれしくなる」と満足そうに振り返った。 (錦織拓郎)













