甲子園での応援を想定した練習をする吹奏楽部の部員たち=出雲市大社町北荒木、大社高校
甲子園での応援を想定した練習をする吹奏楽部の部員たち=出雲市大社町北荒木、大社高校

 第106回全国高校野球選手権大会の2回戦を控える大社ナインを応援しようと、大社高校(出雲市大社町北荒木)吹奏楽部が14日、全体練習をした。初戦はコンクール出場と重なって駆け付けられず、甲子園のアルプススタンドでの演奏は初めてとなる。音楽でナインを鼓舞しようと気合を入れた。

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 11日にあった初戦は、全日本吹奏楽コンクール島根県大会に出場したため、甲子園では吹奏楽部の卒業生24人が代わりに応援した。15日にある2回戦では吹奏楽部の1~3年生30人と、卒業生18人が現地入りする予定で、演奏者が増え初戦よりも迫力ある音を響かせそうだ。

 吹奏楽部員はトランペット、トロンボーン、クラリネット、サックス、打楽器が各5人、ホルン3人、ユーフォニアムとチューバが各1人で臨む。

 14日は、大社高校で部員たちが応援用の紫色のTシャツに身を包み、全体で音を合わせた。チャンス時に使用する「チャンス大社」「サウスポー」のほか、選手ごとのテーマ曲「キューティーハニー」や「紅」など全14曲を一通り確認。本番を想定し、応援団のかけ声が入る曲の間も取りながら練習した。

 2年生の板倉清花部長(17)は「部員みんなで甲子園に行けるので盛り上がっている。勝利につながるよう応援したい」と意気込み、顧問の吾郷治正教諭は「一生で経験できるかできないかの貴重なチャンス。演奏を楽しんでほしい」と部員に伝えた。

(片山皓平)