第10回しまね小中学生新聞コンクールは「『なぜ?』から広がる私の世界」をキャッチフレーズに、小中学生のみんなからの作品を楽しみに待っています。「なんでだろう」と思うことを調べ、新聞にしてみませんか。ヒントにしてもらおうと、前回、最優秀賞を受けた小中学生に新聞作りについて聞きました。 (清水由紀子)
これまでの優秀作品、詳しい新聞の作り方やヒントを解説した動画を山陰中央新報社のホームページで見ることができます。 新型コロナウイルスが広がった2020年、矢田陽亮君は、家族とはなれて東京で仕事をしているお父さんと会えなくなってしまいました。
テレビ電話で毎日、お父さんに「早く帰ってきて」と言う矢田君に、お母さんが「何で帰ってこられないのかインタビューして新聞にしてみたら」とアドバイスをしたことが、このテーマに決めたきっかけでした。「お父さんのことがその時、一番書きたいことだった。ぼくやお父さんを知っている人たちにも読んでほしいと思った」とふり返ります。
コロナが広がる東京の生活でこまっていること、気をつけていることなどを、あらためてお父さんに話を聞くことは楽しかったそうです。
インタビューの記事に加え、島根から送ってもらったらうれしいもの、島根に帰ったら何がしたいかを聞いたランキングも書きました。お父さんが島根に帰った回数の3年間の変化は「文で書くとマスが足りなくなる」と思い、一目で分かるグラフにしました。
大好きな絵でコロナウイルスを「チクチク、イガイガした悪いやつ」に表しました。写真をたくさん使ったり、カラフルに色をつけたりして「大人も子どもも読みやすいようくふうした」と言います。2日かけて作り上げました。
たくさんの人に「おめでとう」「見たよ」「すごい」と声をかけられました。何よりお父さんや家族がよろこんでくれたのがうれしかったそうです。「みなさんもがんばってすてきな新聞を作ってください。ぼくもがんばります」と話しました。
■第9回小学1年生の部最優秀賞
夏休みの不思議 テーマに
出雲市立西野小学校・嘉藤光里さん 「きのこしんぶん」
学校で育てていた朝顔のプランターに、自分のだけキノコが生えていた。「夏休みに一番びっくりして不思議に感じた」ことをテーマにしました。
■第9回中学2年生の部最優秀賞
家族の願いがきっかけ
出雲市立大社中学校・山上敦也さん 「出雲大社境内マップ~車いすver.~」
「療養中の祖父を車いすで出雲大社に行かせてあげたいという家族の願い」をきっかけに、出雲大社のバリアフリーをテーマに作った新聞です。
次回は17日に「取材をしよう」をテーマに掲載します。