雑巾で松江城の床を磨く家族連れ=松江市殿町
雑巾で松江城の床を磨く家族連れ=松江市殿町

 国宝・松江城(松江市殿町)の床磨きが17日あり、家族連れ81人が、早朝の城内で心地よい汗を流した。床磨きは姫路城(兵庫県姫路市)など天守が国宝に指定されている5城で同時に行い、連携して魅力を発信する機運を高めた。

 松江城を市民の手で守り伝えようと、市と国宝城郭都市観光協議会、松江城を守る会が企画した。2022年に床磨きを始め、4回目。今回は姫路城、彦根城(滋賀県彦根市)、犬山城(愛知県犬山市)、松本城(長野県松本市)を加えた国宝5城で初めて同時開催し、全体で約500人が参加した。

 それぞれの城をオンラインで結び、松江市の上定昭仁市長ら所在地の市長が意気込みを述べた後、床磨きが始まった。参加者は階層ごとに5班に分かれ、雑巾で丁寧に拭き上げた。出雲郷小学校4年の角田悠珠(ゆず)さん(9)は「意外とホコリがあった。きれいになったらすっきりした」と笑顔だった。

 (山口春絵)