写真を見て感じたことを伝え合う参加者=出雲市斐川町上庄原、山陰中央新報製作センターしんぶん学聞館
写真を見て感じたことを伝え合う参加者=出雲市斐川町上庄原、山陰中央新報製作センターしんぶん学聞館

 島根県内の教員でつくり、教育への新聞活用に取り組む県NIE研究会の夏季セミナーが21日、出雲市斐川町上庄原の山陰中央新報製作センターしんぶん学聞館であった。県内外から教育関係者ら30人が参加。研究会メンバーで日本新聞協会NIEアドバイザーの教員4人が、短時間でできる新聞活用法を紹介した。

 「シェアします! 私の『10分NIE』実践」をテーマに開いた。松江市立竹矢小学校の和田倫寛教諭(48)は、新聞の写真を使った事例を提案。参加者は2枚の写真から好きな1枚を選んで感じたことを書き、互いに伝え合う活動を体験した。和田教諭は「写真から情報を読み取る力と言葉にして伝える表現力がつく」と狙いを説明した。

 他にも記事から情報を読み取るためのワークシート、紙面から3文字熟語を探す取り組みなど、短い時間でできて取り入れやすい実践例が紹介された。

 参加した出雲市立荘原小学校の高橋郁也教諭(25)は「新聞はあまり活用したことがなかったが、ヒントをもらえた。児童の語い力に課題を感じていたので、2学期から取り入れてみたい」と話した。

 次回は、11月に「新聞作り」をテーマに行う予定。(清水由紀子)