病院内の薬局で薬剤師の仕事について教わる参加者=島根県吉賀町六日市、よしか病院
病院内の薬局で薬剤師の仕事について教わる参加者=島根県吉賀町六日市、よしか病院

 島根県吉賀町六日市、よしか病院でこのほど、地域医療を身近に感じてもらうワークショップがあった。よしか病院の医師による講演と、病院内の探検ツアーがあり、参加者は病院の役割について理解を深めた。

 地元の住民団体「吉賀町の地域と医療をつなぐ会」が企画した。総合診療科の佐々木弥生医師(33)が専門の救急外来に関連して家庭でできる応急手当てをテーマに講演した。転んでけがをした時や鼻血が出た時、けいれんした時など日常生活で起こりうるけがや症状への対処の考え方を分かりやすく解説した。

 小学生と保護者を対象に病院の探検ツアーを実施し、聴診器で心臓の音を聞き、車いすに乗る体験をした。検査室では顕微鏡で血液を観察し、エックス線やCT画像撮影の見学、リハビリなども体験した。ツアーを通じて病院で働く職員の多様な仕事に触れた。

 六日市小学校3年の岩本太郎さん(8)は「今までは血が出たらそのままばんそうこうを貼っていたけど、次からはきちんと水で洗う。薬局の薬が出てくるところがすごかった」と話した。

(藤本ちあき)