島根県が30日午前、台風10号の接近に備えた連絡会議を開き、市街地への唯一の県道が崩落した出雲市大社町日御碕で、地区住民が通行できる仮設の道を、二次災害防止のために30日午後9時から31日午前7時まで全面通行止めにすると報告した。県防災危機管理課によると、30日午前9時時点で被害は確認されていない。
30日午前5時現在、台風が予報円の中心を通った場合、県に最接近するのは夕方から夜にかけて。警報級の大雨は県西部で昼過ぎから、県東部で夜のはじめ頃からを見込み、いずれも31日昼ごろまでを想定する。1時間降水量は30日が東部と西部で40ミリ、隠岐で30ミリ。31日は東部40ミリ、西部と隠岐で30ミリと予想する。31日の東部の雨量は下方修正する可能性がある。
出雲市大社町日御碕の仮設の道の全面通行止め解除は、現地調査で安全確認した上で判断する。雨量次第で規制の開始が早まったり、解除が遅くなったりする可能性がある。
午前9時現在、避難所を開設しているのは益田、邑南、津和野、吉賀の4市町で、いずれも避難者はいない。
高校や特別支援学校など県立学校31校・分教室、私立6校が臨時休校。市町村立の小中学校なども臨時休校している。
丸山達也知事は「今後、総雨量が多くなると見込まれる。市町村からの避難情報に注意し、適切な早めの行動がとれるよう避難先や避難経路などを家族や周囲の方々と事前に確認し、避難準備をお願いしたい」と呼びかけた。