ホタルの幼虫を放流する児童=雲南市大東町大東
ホタルの幼虫を放流する児童=雲南市大東町大東

 【雲南】ホタルの生息地として知られる雲南市大東町大東の赤川沿いの七夕公園で16日、地元の大東小学校の児童がゲンジボタルの幼虫を放流した。校内で育てた1万1千匹が来夏、川辺で舞うことを願った。

 大東町でホタルの保護活動に取り組む「赤川ほたる保存会」(松田勉会長)が協力して実施。児童たちは、交尾、産卵、ふ化の様子を観察し、放流準備を進めた。

 4年生約40人が、保存会の会員4人の指導を受けながら、カップに入った幼虫を丁寧に川に流した。

 佐々木和希君(9)は「雨で川の水が増えていたけど、放流できてうれしかった。来年、元気に育って光ってほしい」と汗を拭った。 (狩野樹理)