【松江】松江市大輪町の島根大付属義務教育学校3年生の児童ら56人が5日、シジミの殻の粉末が含まれる絵の具を使用してシジミの絵の色塗りをした。シジミの殻の再利用方法を学び、絵の具の感触を楽しんだ。
授業を企画したのは松江市奥谷町の松江北高2年生、松林瑠那(るな)さん(17)と伊達妃陽(ひなた)さん(16)。2人は昨年8月から高校生が地域課題解決に取り組む「しまね未来共創チャレンジ」に参加し、絵の具を通してシジミの再利用方法を伝える活動をする。
授業では松林さんと伊達さんが、シジミの殻を絵の具に入れた経緯や、作る過程を説明した。絵の具は水と膠(にかわ)を混ぜ、着色料を加えてシジミの粉末を入れる。絵の具に厚みが出、シジミの粉末がざらざらとした質感を出す。
児童は2人の助言を受けながら、シジミの形の塗り絵を6色の絵の具で思い思いに塗った。
伊達さんは「シジミの再利用の方法を考えるきっかけにしてほしい」と話した。島根大付属義務教育学校3年の大西波瑠さん(9)は「ジャリジャリとした絵の具はいつもと違っていて塗るのを楽しめた」と喜んだ。(小豆沢颯太)