【松江】木彫り彩色レリーフを制作する「おちらと木彫会」の作品展が松江市御手船場町、しまね信用金庫本店営業部ギャラリーで開かれている。宍道湖の魚やツバキの花といった細部までこだわった19点が並び、来場者を楽しませている。30日まで。入場無料。
会は2003年に結成し、40~80代の11人が週1回活動する。作品は対象物が浮き上がるようにホウノキなどの木材の周りから彫り、アクリル絵の具で彩色する。シジミやウナギなどを彫った「宍道湖七珍」は新たな試みとして背景に夕日や嫁ケ島を描いた。
全国椿サミット松江大会に合わせて作った4点も展示。一枚一枚立体的に彫られた淡いピンク色のツバキの花びらが来場者の目を引く。
島谷幸吉会長(80)=松江市横浜町=は「一枚の木の板からできていることを感じながら、作品を楽しんでほしい」と呼びかけた。平日午前9時~午後3時。(小引久実)