作品を鑑賞する来館者=松江市袖師町、島根県立美術館
作品を鑑賞する来館者=松江市袖師町、島根県立美術館

 松江市袖師町の島根県立美術館で6日、第52回松江市民美術展が開幕し、市内在住者らが出品した絵画や写真、書道作品など計205点が来場者を楽しませている。9日まで。

 これまでの洋画、書、写真、日本画、工芸の5部門に加え、今回からデザインの部を新設。それぞれ最高賞の市長賞が選ばれた。また、22歳以下の作品から選ばれるユース賞も設けられた。

 洋画の市長賞に選ばれた高橋春江さんの作品「木漏れ日」は、奥行きのある庭園に差し込む柔らかな明かりと、鮮やかな黄色いバラが効果的に配置されたことが評価された。

 以前、洋画を出品したという松江市八雲町日吉の川島二千六さん(78)は「写実的な絵を見に来た。近郊に住む人の作品が多数見られてうれしい」と話した。

 入場無料。7日に表彰式とギャラリートークが開催される。

(小豆沢颯太)

 このほかの市長賞受賞者は次の皆さん。

 書 後藤知郷▽写真 若槻明郎▽日本画 深貝恭悦▽デザイン 林舞倫子▽工芸 高宮輝好