人気アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイナー兼アニメーションディレクターで漫画家の安彦良和氏(76)の創作活動を展望する回顧展「描く人、安彦良和」(島根県立石見美術館など主催)が21日、益田市有明町の島根県立石見美術館で開幕する。20日は内覧会があり、来場者約90人が約1300点の作品を鑑賞し、絵によって物語を描き出す安彦氏の才能を堪能した。
6章構成で、北海道生まれの安彦さんが中学生の時に授業の要点をまとめた絵入りのノートや大学生時代に描いた漫画、宇宙戦艦ヤマトの絵コンテ、ガンダムの原画、ポスターなどを展示している。
安彦さんは内覧会後に開いた記者説明会で「アニメに軸足を置きながら漫画家になった例は私以外にほとんどない。ただの絵描きではなく絵によって何かを描き出してきた歩みを見てほしい」と語った。
会期は12月2日まで。前期(10月28日まで)と10月30日からの後期で作品50点程度の入れ替えを行う。午前9時半~午後6時(入場午後5時半まで)。一般千円、大学生600円、小中高生300円、未就学児無料。毎週火曜休館。
(中山竜一)