南アジアで見つかり、隠岐に来たTシャツを展示する加藤翔さん=島根県隠岐の島町南方、エルブスクロージングストア
南アジアで見つかり、隠岐に来たTシャツを展示する加藤翔さん=島根県隠岐の島町南方、エルブスクロージングストア

 牛突きの闘牛と夕日がデザインされた隠岐観光のTシャツが、日本から遠く離れた南アジアの市場から逆輸入され、島根県隠岐の島町にやって来た。仕入れた店主が展示し、新品での販売時の情報提供を求めている。

 Tシャツは、同町南方で衣料品店を経営する加藤翔さん(29)の店舗に飾られている。

 加藤さんによると、取引がある広島県内のバイヤーが、6月末に南アジアのマーケットで発見。加藤さんに譲り渡した。

 下地のTシャツ自体は米国製。「Oki Island(隠岐島)」「Shimane」の文字が入り、3色プリントで海辺に沈む夕日と闘牛のシルエットがデザインされている。

 2000年代初頭に流通し、土産用に100枚単位で製造されたと推定されるが、いつ、どこで販売されたかは不明という。

 加藤さんは「歴史的な物なので、店の看板のような存在にしたい」と話している。

(鎌田剛)