今夏、山陰両県をはじめ全国各地の小売店の棚からコメが消えた。いつでも当たり前のように買えたコメが手に入りづらくなり、消費者に影響が広がった。日本の食を支えるコメに今、何が起きているのだろうか。
(政経部・今井菜月)

 9月中旬、スーパーマーケット・まるごう川津店(松江市西川津町)に県内で取れた2024年産の新米約1トンが入荷した。

 「待ち望んでいた」と園山泰久副店長。8月中は、入荷できても2時間足らずで売り切れるような状況で不安があったという。ただ価格は上がった。県産コシヒカリ(5キロ入り)の値札には、前年の1...