永濱 利廣氏
永濱 利廣氏

どうなる? 今後の日本経済
 コロナ前水準 22年夏以降

 山陰中央新報社の石見政経懇話会、石西政経懇話会の定例会が24、25の両日、浜田、益田両市内であった。第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏(49)が「どうなる?今後の日本経済」と題し、新型コロナウイルス収束後を展望した。要旨は次の通り。

 株価が上がっている。要因は、コロナワクチンへの期待と、米国のバイデン政権発足による議会のねじれ解消で、経済政策実施への期待感。さらに、「コロナショック」による経済政策で市場にカネがあふれているためだろう。

 株価がいつ、どこまで上昇するかは神のみぞ知るだが、年内のピークアウトは十分にありえる。引き金は米国の長期金利。金利が一気に上がると、株価暴落の可能性もある。

 今後注意しなければいけない点は、日米の経済政策を含めた政治状況と新型コロナの感染状況、ワクチン接種、東京五輪・パラリンピックの開催可否だ。

 今後、痛みを伴う政策を打ち出すタイミングによっては、経済に影響を与える可能性がある。菅政権は国内経済を需要が供給を上回る状態に戻す必要がある。

 コロナへの恐怖心がなくならないと経済は戻らない。一刻も早い集団免疫の獲得が必要だが、日本国内は欧米より遅れる。日本経済が新型コロナ前に戻るのは早くて22年夏以降、消費増税前に回復するのは23年度以降だろう。