松江市島根町加賀、島根公民館でこのほど、かるたや演劇を通じて日常にある人権問題を学ぶ会があった。住民ら32人が参加し、暮らしやすい社会を考えるきっかけにした。
島根地域人権教育推進協議会と公民館が主催した。人権擁護委員が考案したクイズや演劇のほか、しまね女性センターが制作した「男女共同参画かるた」を通じて学ぶ会を企画した。
かるたは家庭や日常生活で出合いやすい男女格差がテーマ。妻の目線で詠まれた「めしまだか 言ってみたいわ 一度でも」が読まれると、参加者の女性からは笑い声が上がった。男性は苦い顔をして札を取り合っていた。
島根町大芦の高井正さん(75)は「最近になって夫婦分担で家事をするようになり、大変さが分かった。男女平等は大切と思う」と話した。(森みずき)