若月悦子さんの作品展を鑑賞する来館者=松江市殿町、島根県民会館
若月悦子さんの作品展を鑑賞する来館者=松江市殿町、島根県民会館

 独立書人団審査会員の書家、若月悦子さん(75)=松江市学園2丁目=の作品展が10日、松江市殿町、島根県民会館で始まった。温かい作品約50点に来場者が見入っている。14日まで。無料。

 若月さんは高校生のころ「自分の感性で思いを表現する」書道に魅力を感じ、大学入学後から県内外の書展に出品している。山陰中央新報文化センター松江教室の書道講座で講師も務めている。

 個展の開催は初めて。自身の人生を受け入れ、関わった人たちへ感謝を伝えようと、思いが伝わりやすい現代詩文書を中心に展示する。花と草を想像させる台紙が印象的な「蝶蝶蝶蝶どこにとまる」や、縦0・9メートル、横1・8メートルの紙いっぱいに感謝の気持ちを書いた「ありがとう」など温かい言葉が心に響く。

 若月さんは「紙や額も含めて感謝の気持ちが伝わるとうれしい」と話した。

 来場した同市古志原6丁目の北雅行さん(83)は「多彩な作品一つ一つに優しさを感じた」と話した。

 午前9時半~午後6時。(松本ひろ)