松江市袖師町、島根県立美術館ギャラリーで9日、「彩陽会」の作品展が始まった。油彩画や版画、陶芸といった約70点が並び来場者を楽しませている。14日まで。
彩陽会は島根県高齢者大学校「くにびき学園」の卒業生が2016年に立ち上げた。現在は卒業生ら23人が週1回、絵画の制作や陶芸教室などに取り組む。
展示会は17年から毎年1、2回、松江市内で開いている。
会場には鮮やかなイチョウの木を描いた日本画や、動物の形にくりぬいた銅板を使ったあんどん、花瓶や茶道具の陶芸品など多彩な作品が並ぶ。
小藤包(しげる)代表の油彩画「夏の終り」は、夜空を背景に縦約1・2メートル、横約1・6メートルいっぱいに漁船を描き、迫力がある。水墨画の「備中吹屋」は雪が降る様子を描いた。水をはじく白抜き剤を筆先から細かく紙に落とすことで白い雪を表現したという。
同会の山口哲雄会長は「幅広いジャンルの作品を楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。
午前10時~午後6時。最終日は午後5時まで。無料。
(松本ひろ)