予定より5年も長引いたアムステルダム国立美術館の改築工事だが、一方でリニューアルオープンまでに仁王像をじっくりと調査する時間の余裕も生み出した。まさにけがの功名だ。

 同館の主任学芸員メノー・フィツキさんは、古文書の研究や像の解体調査、専門家による塗料の分析結果を「国立美術館:日本の二体の仁王像」...