任期満了に伴う島根県隠岐の島町長選が20日、投開票され、無所属で現職の池田高世偉氏(69)=2期=が、無所属新人で自営業の村上照光氏(52)を引き離し、3選を果たした。投票率は56・41%で2020年の前回選を24・42ポイント下回った。
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池田氏は3月定例町議会で立候補を表明し、同級生でつくる後援会のほか、元役場職員や建設業者の支援を受けた。選挙カーで町内をくまなく回って2期8年の実績を強調。子育てや教育環境、福祉の充実のほか産業と雇用の振興などを訴えた。
村上氏は公共Wi-Fiを整備し、6次産業化の促進などを訴えたが、知名度不足もあり、浸透しなかった。
当日有権者数は1万1221人(男5482人、女5739人)。
(鎌田剛)
池田 高世偉(いけだ・こうせい)氏
島根県町村会会長。1978年、旧西郷町役場入り。隠岐の島町で観光商工課長、農林水産課長などを歴任。京都産業大卒。栄町。当選3回。
◇隠岐の島町長選開票結果(20日午後9時25分、選管最終)
当5,454 池田高世偉69 無現(3)
732 村上 照光52 無新
池田高世偉氏の話
全地区で温かい声援と支援をいただいた。町民の皆さんに恩返しをする。人口減少対策は高齢者の協力や企業の支援で政策を考える。1期目からの公約の西郷港周辺整備事業のレールを敷き、地元の声を聴きやり切りたい。