【大田】希少植物の保護を通して自然への関心を高めようと、大田市の国立公園・三瓶山西の原で24日、北三瓶、志学、川合の3小学校による植栽活動があった。児童28人が種から育てたユウスゲなど3種の絶滅危惧の野草の苗を植えた。
大田の自然を守る会(伊藤宏会長)が長年取り組む保護・保全活動の一環で、20年前から小学校と協力して活動する。
北三瓶小がオキナグサ(キンポウゲ科)、志学小がユウスゲ(ユリの仲間)、川合小がヒロハノカワラサイコ(バラ科)を種から育てて植える活動を続けている。ユウスゲは植栽数が1万個を超え、全国有数の植栽地として知られる。
子どもたちは草原が広がる西の原の一画で、育てた30~50個のポット苗を持ち込み、掘った穴に植え付けた。苗の周りの土はしっかりと押さえるのがポイントといい、伊藤会長(84)の指導を受けながら丁寧に作業していった。
北三瓶小2年の稲井凜さん(7)は「どんどん増えて大きくなってほしい。花が咲いたら見に来たい」と話した。(勝部浩文)