目隠しした状態で車いすに乗る体験をする生徒=浜田市金城町下来原、金城中学校
目隠しした状態で車いすに乗る体験をする生徒=浜田市金城町下来原、金城中学校

 【浜田】浜田市金城町下来原、金城中学校でこのほど、介護現場で働く職員に介護の基礎を学ぶ授業があった。3年生36人が高齢者の体の動きを疑似体験し、接し方などを考えた。

 介護事業所くざの里(金城町久佐)の職員3人が講師を務めた。生徒は職員から特別養護老人ホーム入所者の生活などを聞き「介護とは生活の継続をお手伝いすること」と教わった。

 体験活動では目隠しやサポーターを使い、高齢者の体の動き方を再現した。車いすの体験では目隠しがある状態だとより速度が速く感じ、急に押されると怖いことを体感した。車いすを押す際は「動きますよ」などの声がけが重要だと実体験から学んだ。

 横田宗司郎さん(14)は「体が動きづらくお年寄りの気持ちを想像できた」と話した。

 授業は市社会福祉協議会が、希望校に地元の介護事業者を派遣して開く。2024年度はほかに市内4校が実施予定という。(中村成美)