いざ仁王門に「ブルー仁王」を設置する段階が迫ると、寺の過去がイェッケさんの行く手を阻んだ。仁王門に手を加えるなら、持ち主の許可は不可欠。だが地元では、「裏社会の人かもしれない」とうわさされた土地所有者を調べることすらタブーとされた。

 それでも、地域に愛された古き良き時代の記憶までも闇へと道連れにした、...