「肉を喰(く)う会」が23日、島根県邑南町高見の高原公民館周辺であり、さまざまな料理を買い求める客でにぎわった。
会場には町産ブランドとして有名な石見和牛や石見ポークに加え、大山どりを使った串焼きや素焼き、おにぎりなどを販売する計17ブースが並んだ。香ばしい香りに誘われた来場者が次々と行列をつくり、石見ポークの豚汁が100杯限定で振る舞われた。
地元の高原小学校の児童も店に立ち、元気な声で石見和牛のおにぎりやお菓子を販売。ステージでは太鼓やよさこい踊りの披露もあった。
から揚げや焼き鳥が入った袋を両手に提げた同町日和の会社員坂根峻平さん(27)は「町内で肉に特化したイベントは珍しい。帰って食べるのが楽しみ」と笑顔で話した。
会場近くの高原神社で自然の恵みに感謝するため行われる新嘗(にいなめ)祭に合わせ、NPO法人たかはらんどが毎年開いている。
(吉野仁士)