松江市学園南1丁目、くにびきメッセでこのほど、福祉職場の魅力を発信し、人材確保につなげるイベントがあった。福祉の仕事を体験できるワークショップもあり、参加者は仕事内容ややりがいについて理解を深めた。
中高生ら若い世代に福祉の仕事に興味を持ってもらい将来の人材確保につなげようと、島根県や県社会福祉協議会が初めて開いた。参加者は保育や介護、障害者福祉など五つの分野の仕事について学んだ。
介護施設の事業所が開いた体験ブースでは、参加者は要介護者を電動で持ち上げて車椅子などに乗せるリフトを操作。利用者の安全と職員の負担軽減につながる取り組みを実感した。
障害者福祉のブースでは、知的障害者が感じている困難を知ってもらおうと、軍手をつけて折り紙に挑戦し、手先の使いづらさを体験した。参加した大社高3年の阿式晴香さん(17)は「福祉への興味の幅が広がった」と話した。
このほか、福祉を学ぶ学生によるステージ発表などもあった。(小引久実)