島根県美郷町都賀西の大和小学校の児童が出演、制作した短編映画の上映会が8日、同町粕渕、みさと館であった。「愛」と「明るい未来」をテーマにしたファンタジー作品で、児童の熱演に町民が見入った。
制作したのは大和演劇クラブで、2009年から映画づくりに取り組んでいる。
通算16作目になる今年の作品のタイトルは「笑顔の花は絆から」。学校を舞台に妖精と児童が力を合わせて魔法の玉を探す物語。4、6年生計6人が児童や妖精役で出演した。
地元の県職員、石川大介さん(49)が監督や撮影を担い、小型無人機ドローンの空撮映像や生成AIで作った画像も織り交ぜながら、40分間の作品に仕上げた。
上映会には出演者や保護者、関係者ら約100人が参加した。教室や音楽室を舞台に真剣に演技する児童がスクリーンに映し出されると熱心に観賞し、終了後は大きな拍手を送った。
上映後の舞台あいさつで出演した児童は「いい作品ができて良かった」「楽しかったので来年も参加したい」と振り返った。クラブ長の6年、片岡由季さん(11)は「クラブのみんなで支え合いながら、楽しく映画づくりができた。とても良い経験や思い出になった」と話した。
(佐伯学)