なでしこリーグ2部のディオッサ出雲FCは16日、所属するブラジル人選手2人がクラブ内でセクハラやパワハラの被害を受けたと訴えている問題で、監督らによるハラスメント行為は認められなかったとする見解を公式ホームページで発表した。
発表した見解は、クラブ側の弁護士がまとめ、11月下旬に日本女子サッカーリーグに提出した報告書に基づく。選手側が訴えている性的な発言やパワーハラスメントに関しては、監督らの発言に不適切な点がなかったとした。
クラブによる調査とは別に日本女子サッカーリーグもブラジル人選手らへの聞き取り調査などを進めている。クラブの担当者は今後の対応について「リーグにはクラブが把握している事実関係を可能な限り報告しており、事実調査に全面的に協力する」と話した。報告書の詳細については、リーグの調査に影響が出るとして明らかにしなかった。
ブラジル人選手の代理人弁護士は、クラブの見解に対して「とても受け入れられるものではない。リーグの調査には引き続き協力していく」と話した。
問題を巡っては、11月6日にブラジル人選手と代理人弁護士らが出雲市内で会見し、試合中や練習中に監督らからセクハラなどの被害を受けたと主張。日本女子サッカーリーグに告発文を提出して関係者の処分を求めた。(佐藤一司)