引き続き、古代にさかのぼる神職の呼称を紹介する。

(ウ)祝・祝部(はふり・はふりべ)

 律令(りつりょう)祭祀(さいし)における神職名の一つで、『令集解(りょうのしゅうげ)』によれば「大宝令」〔大宝元(701)年施行〕にさかのぼる。奈良、平安時代に神祇(じんぎ)官の管轄下にあり、朝廷が公認した神社(官社)に任用された神職を指した。諸社の神事の直接的、実務...