三十六歌仙図額を紹介する藤原雄高学芸員=出雲市浜町、出雲文化伝承館
三十六歌仙図額を紹介する藤原雄高学芸員=出雲市浜町、出雲文化伝承館

 出雲市浜町の出雲文化伝承館で、28年ぶりの遷宮があった須佐神社(出雲市佐田町須佐)に関連する宝物、美術作品が展示され、来館者は歴史や地域とのつながりを伝える資料を興味深く見ている。

 11月16日に正遷座祭が営まれた須佐神社は須佐之男命(すさのおのみこと)を主祭神とし、信仰を集めてきた。

 重要文化財の奉納刀「兵庫鎖太刀」や、市指定文化財の棟札など計74点が展示されている。

 1763(宝暦13)年の遷宮時に奉納された三十六歌仙図額は松江の絵師、竹内甫記の作。36枚の額には紀貫之や柿本人麻呂などの和歌があり、鮮やかな色彩と文字の配置が目を引く。

 藤原雄高学芸員(44)は「時代ごとの信仰が分かる。伝統と地域との関わりを感じてもらいたい」と来場を呼びかけた。

 2026年2月8日まで。午前9時~午後5時。入館料千円。月曜休館、祝日や振り替え休日は開館する。年末年始の12月29日~1月3日は休館。会期中に展示品の一部入れ替えもある。

 (黒沢悠太)