JR西日本米子支社が28日、秋のダイヤ改正を発表した。新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ利用状況を踏まえ、山陰、伯備、因美、境の4線で普通列車18本を減便。一部区間で、最終列車15本の発車時刻を最大68分早める。改正は10月2日で、木次線は対象外。 

 取りやめる18本の内訳は山陰線14本、伯備線と因美線が各1本、境線2本。新型コロナの影響などで乗車率が3~20%と低迷し、利用回復の兆しが見えない夜間便が中心となった。

 終電の繰り上げは、山陰線9本、伯備線と因美線が各1本、境線4本。山陰線浜田発出雲市行き68分▽伯備線米子発新見行き64分▽因美線鳥取発智頭行き30分▽境線米子発境港行き24分(平日)~45分(土休日)など15本が早まる。

 大幅な減便となる山陰線は、米子発鳥取行き、出雲市発鳥取行きなど快速列車3本で停車駅を追加。一部普通列車の運転区間も延長し、改正に伴う影響を緩和する。

 米子支社輸送課の担当者は新型コロナに加え「昼間の働き方改革の影響もあり、特に深夜の乗客が減っている。利用状況を加味して見直した」と説明した。