従業員思いの会社へ
女性が輝く松江の看板会社

グローバーク株式会社
GLOBARC

屋外看板のデザインから設計、製作、施工までを展開するグローバーク(松江市上乃木8丁目)。松江市中心部のビルの一室に構える事務所では、緩やかなBGMが流れる中で、社員らがパソコンに向き合っていました。大型モニターにはテレワーク中の社員が映し出され、必要に応じて画面越しに言葉を交わします。西森靖社長は「働きやすさ」を追求し、職場環境の改革に常に取り組んでいます。

「もともと、両親が経営していた看板屋の後継者として働いていました。家業の売上が伸び悩む中、企業成長のヒントを探るために各地の勉強会に参加したところ、大手看板企業の経営者の『従業員を大切にすることが企業の成長につながる』との言葉が胸に響きました」

「さっそく家業で処遇改善など働きやすい職場づくりに取り組もうとしましたが、なかなかうまくいかなかったんです。それなら自分自身が先頭に立って人を大切にする場をつくりたいと思い、独立を決めました」

2012年に自宅の一室から立ち上げた会社は、2年後に松江市に事務所を構えました。看板だけでなく、鮮明な映像を流すことができるLEDビジョンなどを手掛けて業績を伸ばし、今では子育て世代の20~40代の社員5人とともに業務に励んでいます。

和やかな雰囲気で西森靖社長(左)と会話する男性職人

「職人の男性1人以外は女性で、営業やデザイン、LEDビジョン、SNSによる情報発信を担当しています。看板業は男性が多いですが、うちは女性が活躍しています。働きやすいようにコアタイム(必須の就労時間)をなくし、柔軟に時間を調整できるスーパーフレックス制度を導入しましたし、テレワークをいち早く取り入れ、社員間の情報共有のデジタル化や、通勤時の高速道路料金の会社負担なども行っています。その中でも、時間単位の年次有給休暇制度は県の奨励金が後押しになりました。小さな企業ですので、こうした金銭的なバックアップは導入のきっかけになりますね」

テレワークを推進し、常時モニターで意思疎通を図る

デジタル技術が日々進化し、全国でさまざまな業務の効率化や生産性向上などの取り組みが広がっています。西森社長に今後の思いを聞いてみました。

「社員がいきいきと活躍できる職場づくりはまだ道半ばです。将来的には週休3日制も取り入れたいです。独立した時の思いをさらに実現させるため、試行錯誤しながら改革を進め、従業員に夢や希望をもって働いてもらえる会社にしていきたいですね」

従業員の声・鈴木成美さん

パートとして、週4日で働いています。女性が多くコミュニケーションがとりやすいことや、柔軟な働き方ができるので、今の仕事には満足しています。特に時間単位の年次有給休暇制度は、短い時間だけ抜けたい家庭の事情や通院などで活用でき、すごく助かっています。

 

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