文化生活部・増田枝里子
文化生活部・増田枝里子
報道部・多賀芳文
報道部・多賀芳文
文化生活部・増田枝里子 報道部・多賀芳文

 私にとって初めての子育ては、想像をはるかに超える「大仕事」でした。他人の目に触れることの少ない育児の舞台裏を脚色なく伝えることで、何か読者に気づきや発見があるのではないかと連載を始めました。

 毎週の掲載後、読者から共感や励ましの声が届きました。子育て現役世代の「わかる!」という共感が、1人の母親としてどれだけ救いになったか分かりません。私の親世代、祖父母世代からの「昔を思い出す」という回想も多く、時代は移ろっても子育てを通じて感じる気持ちは共通なのだと、書き手である私自身が発見できました。そして、大変だった当時をいとおしく思い返し「幸せな時間を大切に味わって」というメッセージを伝えてくださいました。その言葉が、日々の育児に向かう原動力になっています。

 わが子を「ネタ」にすることへの葛藤はありましたが、つらいことがあっても「『ペン乳』に書けばいい!」と気持ちを切り替えることができたのは、恵まれた状況だったと思います。

 育児はこれからも続きます。この先も多様な記事を通じ、子どもと関わる皆さんのお役に立てるよう頑張ります。今後もたくさんの声を届けてください。

(文化生活部・増田枝里子)

 

 新聞では時代に求められる理想の父親像を紹介することがあります。自身を顧みれば遠く及ばず、私の記事は結果的にざんげが多かったように思います。

 「父、頑張れ」と各方面から励ましをいただきました。続く言葉は「奥さん大変だがね。早く帰るだわね」とか、逆に「(とはいえ帰れない)男の言い分も書いて」など。相反するものの、私が抱える葛藤の言葉でした。時代の悩みの一つかもしれませんが、乗り越える課題と感じています。

 連載中、うれしかったのが、「毎週土曜にくらし面を読むのが習慣になった」「県外の子ども夫婦に記事を送っている」といった声をいただき、感想や各ご家庭の子育てのヒントを紙面で紹介できたことです。ネット全盛の時代に新聞媒体で読者の皆さんと交流ができ、子どもや共通体験を通して広がる世界の大きさを知りました。

 一方、恥ずかしながら記事を通して妻の思いや苦労を知ることも。自戒を込めて、子育てを巡る、父と母や世代間の理解を深め、励まし合えるような記事や企画を発信できるよう努めます。引き続きお付き合いくださればうれしいです。

  (報道部・多賀芳文)