美又温泉の湯に触れる来場者=広島市中区、ひろしまゲートパーク
美又温泉の湯に触れる来場者=広島市中区、ひろしまゲートパーク

 広島市中心部で島根県の魅力を発信する「しまねふるさとフェア2025」が18日、旧市民球場跡地の「ひろしまゲートパーク」(広島市中区)周辺で始まった。県内市町村や企業・団体などが約120のブースを構え、晴天の下、多くの市民が島根のグルメを味わい、観光情報に興味深そうに見入った。19日まで。

 来場者はカニ汁、出雲そば、しまね和牛、大アナゴといった地元産の食材を楽しんだほか、玉造温泉(松江市)や美又温泉(浜田市)のお湯に触れられる手湯のコーナーでは、泉質をじっくりと体感した。

 日本酒の飲み比べ体験も人気を集めたほか、7月の松江城天守の国宝指定10年や、3月の山陰道延伸をPRするコーナーもあった。

 開幕式典でも丸山達也島根県知事が高速道路網のアクセス向上に触れ「多くの方が島根を訪れやすくなる。このフェアを来訪の機会としてほしい」とあいさつ。会場を視察した県市長会長の久保田章市浜田市長も「こうして島根の魅力を実際に体験していただくことが大切だ」と話した。

 島根県や県内市町村などでつくる「広島地区観光情報発信事業実行委員会」が毎年この時期に開き、28回目。前回は2日間で約15万6千人が来場した。

(錦織拓郎)