終章 不変・蛍鳴く時

 その頃には、味方の牢人兵たちも大勢近寄ってきて秀頼の周りを囲んでいた。

 皆、秀頼の下知を待っている。全員が黙っていると、遠くから怒号や悲鳴、果ては...