雪の中でともされたキャンドルを楽しむ来場者たち=大田市三瓶町志学
雪の中でともされたキャンドルを楽しむ来場者たち=大田市三瓶町志学

 国立公園・三瓶山の麓、大田市三瓶町志学で25日、雪イベント「さんべ志学の雪あかり」があった。大自然の中でキャンドルがともされ、約1500人の家族連れらが雪だるまづくりやそり遊びを楽しんだ。

 冬の三瓶山に来てもらうきっかけをつくろうと、地元の若手有志でつくる実行委員会と国立三瓶青少年交流の家(大田市山口町)が2010年から、スキー場があった三瓶山東の原で毎年、開く。

 今年は雪が少ないが、かつてのゲレンデには10センチほどの雪があり、2メートルサイズの雪だるまや巨大なかまくらのほか、地元の飲食店屋台が来場者を出迎えた。

会場に設置された巨大な雪だるま

 子どもたちはそり遊びや雪だるまづくり、雪の中に隠したミカンを見つけ出す宝探しイベントで雪の中を夢中で駆け回った。日が落ちると、3千個のキャンドルが周囲を優しく照らした。

 実行委員長の大田市三瓶町志学、会社役員の榎貴大(たかひろ)さん(33)は「志学の人たちが元気にやっていることを伝えたい」と話した。地元の志学小学校5年生、吉田果央(かお)さん(11)は「すごくにぎやか。みんなでの雪遊びが楽しい」と喜んだ。

さんべ志学の雪あかりの会場となった三瓶山東の原

(勝部浩文)