フグ鍋汁を味わう来店者=大田市五十猛町、和田珍味本店
フグ鍋汁を味わう来店者=大田市五十猛町、和田珍味本店

 フグにまつわる記念日「ふくの日」(2月9日)を前に、大田市五十猛町のフグ加工品製造「和田珍味本店」で8日、記念イベントがあり、店舗に立ち寄ったドライバーや家族連れがフグ鍋汁に舌鼓を打った。

 北海道や石川、山口両県の特産として知られるフグ類は、島根県でも全国の1~2%に当たる年間100トン前後の漁獲量がある。フグは「ふく」とも呼ばれ、下関ふく連盟(山口県下関市)が語呂合わせで記念日に定めている。

 イベントは、島根のフグのPRを狙って企画。骨付きの身を使った100人分のみそ汁が振る舞われ、寒波の中を運転してきたドライバーらの体を温めた。来訪した出雲市大津町の会社員、魚谷拓司さん(62)は「身が軟らかくて、うまみも詰まっている」と笑顔だった。

 イベントは11日まで。みそ汁提供のほか、塗り絵などのコーナーもある。(勝部浩文)