「核の脅し」を繰り返すロシアのプーチン大統領。核兵器を二度と使ってはならないとする「核のタブー」を脅かし、被爆者らの願いを踏みにじる。「新たな核時代」に直面する被爆80年の世界。今回から計6回、ウクライナ史やスラブ研究の泰斗で、米ハーバード大ウクライナ研究所長の歴史家セルヒー・プロヒー氏に聞く。

 

 -広島、長崎への原爆投下後、被爆者らの粘り強い取り組みによって規範化された「核のタブー」が揺らいでいる。

 「2...