KOBE国際音楽コンクールで優秀賞を獲得した並河碧光さん=松江市南田町
KOBE国際音楽コンクールで優秀賞を獲得した並河碧光さん=松江市南田町

 バイオリンの練習を続ける松江北高校(松江市奥谷町)1年の並河碧光さん(16)が、KOBE(神戸)国際音楽コンクールで、2席に当たる優秀賞の神戸市教育長賞を獲得した。コンクールは30年前の阪神淡路大震災(1995年)をきっかけに始まり、30回大会という節目での受賞に「誇らしい賞をもらった」と喜ぶ。

 コンクールは実行委員会が主催し兵庫県や神戸市などが後援。1月に神戸市であり、全国各地や海外から出場があった。並河さんは弦楽器の中高生部門で、ヘンリク・ヴィエニャフスキ作曲の「スケルツォ・タランテラ」を演奏した。

 テンポが速い約6分間の難曲で昨夏から練習。技巧が求められる中で、丁寧な演奏を心がけた。居並ぶ審査員を前に緊張したが「舞台の上は自分だけの世界。自由に表現できた」と出来栄えに満足感を漂わせた。

 バイオリンは5歳の時に習い始め、中学3年の時には全国規模のジュニアクラシック音楽コンクールで入賞。「自分はやれる」と自信をつかみ、今は週に2~5回、出雲市内の教室に通い腕を磨く。

 今後は日本最大規模の全日本学生音楽コンクールで入賞するのが目標で、「自分にしか表現できない情熱がある。技術をさらに向上させて高みを目指したい」と話した。

(林李奈)