出雲市西林木町、出雲北陵高校の美術・CGデザインコースの生徒による卒業制作展がこのほど、同市浜町の出雲文化伝承館縁結び交流館で開かれた。絵画やCGの力作45点が来場者を楽しませた。
卒業前の3年生12人が集大成として、2024年度に手がけた油彩画やアクリル画、パソコンのソフトを使ったデジタル作品を展示した。高校生活での経験を抽象的な自画像で表現した作品や、鳥、パンダをモチーフに環境問題について訴える意欲的な作品などが目を引いた。
全体のテーマ設定やポスター、アンケート作り、会場での受け付けなどの運営はすべて生徒が担当した。
陶山和夏さん(18)は自分をモデルに、悩みながら進路を決めていく過程を「探す」「見つける」「進む」の題で3枚の油彩画で表現した。「作品制作とともに進路を決めていった」と振り返り「何度も修正を繰り返したので、完成した時には達成感があった」と話した。
(佐藤一司)