松江市西川津町の島根大学で17日、お笑いコンビ・かまいたちの山内健司さん(松江市出身)の弟でコンビニ店長の山内剛さん(37)が、特殊詐欺を防ぐこつや被害を減らす大切さを訴えた。
剛さんはファミリーマート松江学園南店(松江市学園南1丁目)の店長。これまで9回、店内で詐欺被害の発生を防いだ。
島根県警から依頼を受け、初めて講演することになり、兄の健司さんからは「すごいやん」のひと言をもらったという。
詐欺被害を防ぐこつは電子マネーを購入する高齢者への声かけの徹底で「警察を呼ぶ」とは言わず「交番でおまわりさんに相談してから買いませんか」と優しく呼びかけることだと説明した。
声かけにより、だまされて宝くじの当せん金を受け取れると電子マネーを購入しようとした高齢者の被害を防いだ。剛さんは「家庭で特殊詐欺について話すことで家族の被害を防ぐことができる」と話した。
コンビニでバイトをしている総合理工学部2年の堂脇頌生(つぐみ)さん(19)は「自分も声かけや他の店員に相談したい」と話した。島根大が主催し、大麻や闇バイトの危険性についての講演もあり約100人が聞いた。(林李奈)